「仕事が忙しくて、子犬のトイレトレーニングがうまくいかない…」「留守中に毎回失敗していてどうすればいいの?」
そんな悩みを抱えている共働き家庭の飼い主さんへ。実は、共働きでも無理なく、そして楽しくトイレトレーニングを成功させる方法があるんです!
この記事では、限られた時間でも実践できるタイムスケジュールの工夫から、クレートやスマートグッズの活用法、失敗したときのリセット術まで、今すぐ取り入れられるノウハウをたっぷりご紹介。
トレーニングに悩むすべての飼い主さんに、希望と自信を届ける内容となっています。
あなたと子犬の暮らしが、もっと楽しく、もっと快適になるヒントがきっと見つかりますよ。
共働き家庭の子犬育て、なぜトイレトレーニングが難しいのか
子犬の排泄のリズムと人間の生活リズムのズレ
子犬は生後3ヶ月頃まで、1日に何度も排泄します。特に起床後、食後、遊んだあと、そして寝る前など、こまめにトイレに行く必要があります。しかし、共働き家庭では日中に飼い主が不在になる時間が長く、子犬の排泄リズムに合わせて対応するのが難しくなります。この「タイミングのミスマッチ」が、トイレトレーニングを難しくする最大の原因です。子犬が排泄したくなっても飼い主がいないため、どこでしても構わないという認識が生まれてしまい、習慣づけに失敗しやすくなります。
トイレのタイミングを逃さないようにするには、朝や帰宅後の時間に集中して排泄のリズムを観察し、子犬が「今したい」というサインを出す瞬間を見逃さないことが大切です。また、家を空けている間にトイレの場所が固定されていないと、子犬は混乱して失敗しやすくなります。共働きだからこそ、限られた時間で的確に行動する必要があります。
日中家を空けることで生じる問題点
共働き家庭が抱える一番の課題は、「日中、誰も家にいないこと」です。これは子犬にとっては大きなストレスですし、トイレトレーニングにおいても不利に働きます。そもそもトレーニングとは、成功したタイミングですぐに褒めたり、失敗したらその場で対処したりする「即時性」が重要です。しかし不在中はそれができません。
また、子犬は寂しさから無駄吠えしたり、部屋のあちこちで排泄したりと、問題行動を起こすこともあります。これを防ぐには、事前の準備と環境整備がカギになります。例えば、ケージやサークルの中に「トイレゾーン」を明確に作ってあげることが必要です。さらに、部屋全体を自由に使わせるのではなく、活動範囲を制限することも効果的です。
このように、日中家を空けることで「見守れない」「褒められない」「修正できない」という3つの欠点が生まれ、トイレトレーニングのハードルが上がってしまうのです。
トイレの失敗が続くとどうなる?
トイレの失敗が繰り返されると、子犬の中に「どこでしてもOK」という間違った学習が定着してしまいます。そして、それが癖になってしまうと修正が非常に難しくなります。また、フローリングやカーペットの上で失敗した場合、匂いが残りやすく、その場所を「トイレ」として覚えてしまうこともあります。
さらに、飼い主のストレスも増加します。「なんでできないの?」「また失敗…」といった気持ちが募ると、子犬への接し方が変わり、信頼関係にも悪影響を及ぼします。そうなると、子犬も「怒られるかもしれない」と不安になり、隠れて排泄するようになることもあります。これは非常に厄介な状況で、トレーニングの大きな妨げになります。
成功体験を積ませることが何よりも大切です。失敗が続いているときは、やり方や環境を見直すチャンスでもあります。
ストレスとトラウマに繋がるリスク
実はトイレの失敗を叱ることで、子犬に深いストレスを与えてしまうことがあります。たとえそれが軽く注意する程度でも、子犬にとっては「排泄=悪いこと」と認識してしまい、排泄を我慢するようになったり、飼い主の前では排泄しないようになったりします。
こうなると、信頼関係が崩れるだけでなく、健康にも悪影響が出ます。排泄を我慢することで膀胱炎や便秘などのリスクが高まり、病院通いになってしまうことも。特に共働き家庭では、帰宅後に様子をじっくり見る時間が限られているため、小さな異変を見逃してしまいがちです。
ストレスのサインとしては、しっぽを巻いていたり、家具の隅でじっとしていたりすることがあります。こうした行動を見かけたら、トイレトレーニングのやり方を見直す必要があります。
飼い主の焦りが子犬に与える影響
トイレトレーニングがうまくいかないと、どうしても焦ってしまうのが飼い主の心情です。「ネットでは1週間でできたって書いてあったのに…」「うちの子だけできないのでは?」と悩むこともあるでしょう。しかし、この焦りは子犬にも伝わります。
犬は飼い主の表情や声のトーンにとても敏感です。焦ってイライラした声で接したり、無言で片づけたりすると、子犬は「飼い主が怒っている=自分はダメなんだ」と感じ、委縮してしまいます。そうすると、ますますトイレを失敗する悪循環に陥ってしまいます。
大切なのは「できるようになるまで見守る」という気持ちで向き合うことです。時間がかかっても、少しずつ成功体験を積んでいくことが、長い目で見た時に確実な成果に繋がります。
成功に導くための事前準備とトレーニング環境の整え方
クレートトレーニングとの併用がカギ
トイレトレーニングを成功させるためには、「クレートトレーニング」を取り入れるのがとても効果的です。クレートとは、犬が安心して過ごせる自分だけの「巣」のようなスペースのこと。犬はもともと狭くて囲まれた場所を好む性質があり、クレートを使えば落ち着いて休める環境が作れます。
クレートトレーニングの利点は、「排泄のタイミングを見極めやすくなる」ことです。犬は寝床で排泄を避ける習性があるため、クレート内で過ごしている間は基本的にトイレを我慢し、外に出たときに排泄するようになります。ここで飼い主がすぐにトイレに誘導すれば、「クレート→トイレ→ごほうび」という成功パターンを覚えさせることができます。
共働き家庭では朝と夜の時間にしかトレーニングできない分、短時間でメリハリのある訓練が求められます。クレートを使えば行動が管理しやすくなるため、トレーニングの質もぐんと上がります。また、日中に留守にする際も、クレートの中で安心して過ごせるようになれば、無駄吠えや不安からの粗相も減らせるでしょう。
トイレスペースの場所と広さの最適化
子犬にとってトイレの「場所」と「広さ」は非常に重要なポイントです。まず場所については、静かで人の出入りが少ない場所が理想です。玄関やリビングの真ん中など、人の通行が多い場所では、集中できず失敗しやすくなります。特に共働き家庭では、飼い主が不在の時間が長いため、一人でも安心して排泄できる環境が必要です。
次に広さですが、最初は少し広めのトイレゾーンを作ることをおすすめします。子犬はまだ排泄のコントロールが上手にできないため、少しズレても成功とみなせるようにしておくのがポイントです。シートを2〜3枚敷いて、トイレ=安心してしてよい場所という意識を育てましょう。
徐々に成功率が上がってきたら、シートの枚数を減らして範囲を狭めていき、最終的に1枚に収めるというステップで進めるとスムーズです。このように、「成功体験を積ませる設計」を意識してスペースを整えることで、トイレトレーニングの成功率は大きく上がります。
使うべきトイレグッズとその選び方
トイレトレーニングの成功には、道具選びも大きなポイントです。まず基本となるのは「ペットシーツ」。吸収力が高く、匂いをしっかり閉じ込めるタイプがおすすめです。安価なものはすぐに漏れたり、匂いが残ったりするため、失敗の原因になりやすいです。
次に「トイレトレー」ですが、子犬の体格に合ったサイズを選ぶことが大切です。フチが高すぎると入りにくく、低すぎると飛び散りやすくなります。また、滑り止めが付いているものや、シーツが固定できる構造のものだと、いたずら防止にもなります。
消臭スプレーも必須アイテムです。失敗した場所の匂いをしっかり消さないと、同じ場所で繰り返し排泄する習慣がついてしまいます。天然成分で安心して使えるものを選びましょう。さらに、おしっこチェック用の色が変わるシートなどもあり、健康管理にも役立ちます。
グッズは安ければいいというわけではなく、「使いやすさ」「清潔さ」「犬の成長に合わせたサイズ感」を基準に選ぶと失敗が少なくなります。
ペットカメラやスマートデバイスの活用方法
共働き家庭にとって、家にいない時間の「見守り」は大きな課題です。そんな時に便利なのが、ペットカメラやスマートデバイスです。Wi-Fi対応のカメラを使えば、外出先からスマホで子犬の様子をチェックできます。トイレの時間帯を観察したり、排泄のタイミングを記録するのにも役立ちます。
さらに、双方向音声機能が付いているタイプなら、リアルタイムで声をかけることもできます。これにより、子犬が排泄前のそわそわした様子を見せたときに「トイレだよ」と声で促すことができ、トイレ成功の確率が上がります。
また、スマートディスペンサーでおやつをあげる機能があるものもあり、トイレ成功後のご褒美として遠隔で報酬を与えることができます。これにより、飼い主がいなくても成功体験を積ませることができるのです。
最新のIoTグッズをうまく取り入れることで、留守中のトレーニングサポートも可能になります。テクノロジーの力を借りて、子犬の成長を見守りましょう。
お留守番中でも安心の環境づくりの工夫
お留守番中に安心して過ごせる環境を整えることも、トイレトレーニングの大切な一部です。まず基本は「行動範囲の制限」です。部屋全体を使わせるのではなく、サークルやベビーゲートなどでスペースを区切ると、子犬は安心しやすくなります。
次に大事なのが「快適な温度・湿度管理」。暑すぎたり寒すぎたりすると、排泄リズムが乱れることがあります。夏場はエアコン、冬はヒーターを活用して、常に快適な環境を保ちましょう。
おもちゃや噛むガムを用意しておくことで、退屈を防ぎ、ストレス発散にもつながります。また、長時間の不在になる場合は、信頼できるペットシッターやご近所の方にトイレ確認をお願いするのも一つの手です。
このように、「トイレを成功させる環境」+「安心して過ごせる空間」を両立させることが、共働き家庭でのトレーニング成功への第一歩です。
朝と夜のルーティンで差がつく!タイムスケジュールの作り方
朝のトイレとご飯のベストなタイミング
共働き家庭でトイレトレーニングを成功させるカギは、「朝の時間をどう使うか」にかかっています。特に子犬にとっては、朝起きてすぐの排泄が非常に重要です。なぜなら、寝ている間はトイレを我慢しているため、起床直後は排泄の欲求が高く、成功のチャンスだからです。
朝起きたら、まずトイレシートの上に連れて行きます。ここで排泄できたら、すぐに「いい子だね!」「おりこうさん!」と大げさに褒めて、ごほうびのおやつをあげることで、「朝起きたらトイレする=いいことがある」と学習します。
トイレが済んだら、次はご飯の時間です。食後10〜30分以内に再び排泄したくなることが多いため、このタイミングも見逃さずにトイレに誘導します。時間に余裕があれば、食後に軽く遊んであげると、腸の動きが活発になって排便のタイミングも合わせやすくなります。
朝は忙しい時間帯ですが、わずか15〜20分でも集中して「トイレ+褒める+ご飯」のルーティンを作るだけで、子犬はトイレの習慣を自然と身につけていきます。共働きで時間が限られているからこそ、「効率よく成功体験を積ませる」ことが大切です。
仕事に行く前の行動パターン
出勤前の時間帯はバタバタしがちですが、ここでの行動パターンを毎日「同じ」にすることで、子犬の安心感とトイレの成功率が高まります。犬はルーティンが大好きな生き物。決まった順番で動くことで、行動を予測できて落ち着いて過ごせるようになります。
おすすめの出勤前ルーティンは以下のような流れです:
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起床後すぐトイレに連れて行く
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成功したら褒めてから朝ごはん
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ご飯のあとに軽く遊ぶ(5〜10分程度)
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もう一度トイレに誘導(食後排泄)
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クレートまたはサークルに誘導し、出勤前の挨拶
この一連の流れを「毎日同じ時間」「同じ順番」で行うことで、子犬は安心し、自分の排泄のタイミングも自然に合ってくるようになります。飼い主が出かけた後にそわそわしないよう、出勤直前はあまりかまいすぎず、静かに部屋を出るのがコツです。
こうした行動パターンを身につけることで、子犬が「飼い主がいなくなる時間」と「トイレに行く時間」を結びつけて覚えるようになります。つまり、自然に排泄の時間をコントロールしやすくなるのです。
帰宅後の褒め方とトイレの確認方法
仕事から帰ってきたとき、つい子犬に飛びついてしまいたくなりますよね。でも、まず最初にすべきなのは「トイレの確認」です。飼い主がいない間にトイレをちゃんと使えていたかどうかを見て、成功していたらたっぷり褒めてあげましょう。
成功していれば「よくがまんできたね!えらい!」と笑顔で声をかけ、ごほうびをあげます。この“帰宅=褒められるタイミング”を習慣化すると、子犬はお留守番中も正しい場所で排泄しようと努力するようになります。
もし失敗していた場合は、絶対に叱らないこと。叱っても過去の行動を理解することはできないため、ただ怖がらせてしまうだけです。失敗箇所は消臭スプレーなどでしっかり掃除して、次回の失敗を防ぐ準備に切り替えましょう。
また、帰宅後すぐにトイレに誘導して成功すれば、それもきちんと褒めるチャンスです。夜の過ごし方においても、この「帰宅後の第一声はトイレ確認と褒める」習慣を徹底すると、子犬との信頼関係が深まります。
一日の終わりの過ごし方で学習効果UP
一日の終わり、つまり寝る前の時間帯は、実はトイレトレーニングの「仕上げ」にとても重要なタイミングです。寝る前にしっかりと排泄を済ませておくことで、夜間の粗相を防ぐことができます。また、安心して眠れる環境を整えることで、翌朝のトレーニングもスムーズに進みます。
まず、寝る30分前くらいに最後のトイレタイムを設けましょう。遊んで興奮させすぎると逆効果なので、軽くなでたり、落ち着いた雰囲気で誘導するのがポイントです。このタイミングでうまく排泄できたら、やはりしっかり褒めておやつを少しあげます。
その後は、静かな音楽を流す、電気を暗くするなどして、クレートや寝床で安心して眠れる雰囲気を作りましょう。こうしたルーティンを毎日繰り返すことで、「寝る前にはトイレを済ませる」という習慣が自然と身についていきます。
夜間に粗相が起きた場合も焦らず、原因を見つけて改善していけばOKです。寝る前の過ごし方は、翌日の成功にもつながる重要なポイントです。
休日のルーティンと平日の違いをなくすコツ
平日は仕事、休日は自由時間…となると、子犬にとって生活リズムがバラバラになりがちです。しかし、犬は規則正しい生活を好む生き物。休日だからといって起床時間やご飯・トイレの時間を大きくズラすと、平日に戻ったとき混乱し、失敗の原因になります。
そのため、休日もできるだけ「平日と同じ時間に起きて、同じ順番で行動する」ことを意識しましょう。もちろん、休日は遊ぶ時間やお散歩の時間を多く取ってもOKですが、トイレや食事のリズムだけは崩さないようにします。
「今日は休みだからゆっくり寝よう…」としたくなる気持ちも分かりますが、せめてトイレ誘導と朝ごはんの時間だけはいつも通りにしてあげましょう。そのあとは二度寝しても構いません。
トイレトレーニングにおいて大切なのは、「いつもの流れを崩さない」ことです。休日の自由な時間の中にも、習慣のリズムを守ることで、子犬は安定したトイレ習慣を身につけやすくなります。
仕事中でもできる!子犬のしつけサポート法
自動給餌器やおやつディスペンサーの活用
共働き家庭では日中に子犬の様子を見ることが難しいため、自動給餌器やおやつディスペンサーの導入は非常に効果的です。これらのアイテムを使えば、決まった時間に食事やご褒美を与えることができ、規則正しい生活リズムのサポートになります。
特にトイレトレーニングにおいては、「トイレ成功→ご褒美」という流れが重要です。スマートタイプのディスペンサーであれば、排泄後の行動をカメラで確認したタイミングで遠隔からご褒美を出すことも可能。まるで飼い主がそばにいるかのような体験を子犬に与えることができます。
また、食事の時間が毎日同じになることで、排泄のタイミングも安定してきます。食べた後にトイレに行くという習慣が自然と身につきやすくなるのです。おやつディスペンサーはしつけの補助にもなり、遊び感覚でトレーニングを進めることができるのも大きな魅力です。
日中のトレーニング不足を補い、トイレの成功体験を継続させるためにも、これらのスマートアイテムの導入はぜひ検討したい選択肢です。
スマホからできる声かけトレーニング
最近のペットカメラには、双方向音声機能が搭載されているものが多くあります。これを活用すれば、飼い主が外出先から子犬に声をかけることができ、しつけの継続が可能になります。
たとえば、子犬がトイレに向かうそわそわした動きをカメラで確認できたときに、「トイレだよー」などと声をかけることで、トイレへの誘導がスムーズになります。子犬は飼い主の声に安心感を覚えるため、不安を和らげる効果もあります。
さらに、排泄が終わった後にも「えらいね!」「すごいね!」と褒めてあげれば、トイレ=褒められるというイメージを強化できます。このように遠隔でも「見守られている」「褒めてもらえる」という体験は、子犬の成長にとって非常に重要です。
ただし、あまり頻繁に話しかけすぎると逆に不安を煽ってしまうこともあるため、使用は「ポイントを絞って」「自然な声かけ」を意識しましょう。声かけトレーニングは、共働きでも心を通わせる手段のひとつです。
トイレ成功率を上げる時間管理アプリ
トイレトレーニングにおいて、「タイミングの見極め」は非常に重要です。そのため、スマホアプリを使った時間管理がとても役立ちます。特におすすめなのが、排泄や食事の時間を記録して、次回のタイミングを予測するアプリです。
子犬のトイレパターンを毎日記録していくと、「朝7時、昼12時、夕方5時、寝る前」など、排泄のタイミングが次第に見えてきます。そのデータをもとに、在宅時にタイミングを合わせてトイレに連れて行けば、成功率が格段にアップします。
また、アプリによっては通知機能があり、「次のトイレ時間です」とスマホにアラートが出るものもあります。これにより、忙しい朝や帰宅直後でも忘れずにトイレ誘導ができるようになります。
共働きで時間の管理が難しい方ほど、こうしたアプリを活用することで、「感覚」ではなく「記録」に基づいたしつけができるようになります。デジタルを味方につけて、子犬との生活をもっと快適にしましょう。
トレーニング記録をつけて分析する
トイレトレーニングは短距離走ではなく、長距離マラソンのようなものです。そのため、日々の変化を記録しておくことが大切です。ノートやスマホアプリなどで、毎日の排泄タイミング、成功・失敗の状況、食事の時間、飼い主の対応などを記録しておきましょう。
この記録があれば、「どの時間帯に成功が多いか」「失敗の傾向は何か」「環境を変えた日の変化」など、トレーニングの振り返りができます。また、失敗が続いたときの原因究明や、新しいしつけ方法を試すタイミングの判断にも役立ちます。
さらに、動物病院での相談時にもこの記録が活きてきます。医師に正確な生活パターンを伝えることで、健康面や成長段階に応じたアドバイスを受けることができます。
しつけに悩んだとき、「なんとなく」で判断するのではなく、「記録に基づいて冷静に判断する」ことが成功への近道です。たった数行のメモでも、積み重ねれば立派なしつけデータになります。
ペットシッターや家族との連携術
共働き家庭にとって、日中のトイレトレーニングの空白時間をどう埋めるかは大きな課題です。そこで検討したいのが、ペットシッターや家族との連携です。信頼できる第三者にサポートを依頼することで、日中のしつけも継続でき、子犬のストレスも軽減されます。
ペットシッターを利用する際は、トイレトレーニングの方針やご褒美のタイミング、声かけの仕方などを明確に伝え、飼い主と同じ対応をしてもらうことがポイントです。こうすることで、子犬の混乱を防ぎ、学習をスムーズに進めることができます。
また、家族やパートナーがいる場合は、スケジュールを共有してトイレのタイミングを分担することも効果的です。GoogleカレンダーやToDoアプリを使って「今日は誰が朝当番」などと明確にしておくと、しつけがブレずに進みます。
「一人で全部やろう」と抱え込まず、周囲と協力しながら進めることで、無理なく、楽しくトレーニングができます。しつけは家族全員で取り組む「チーム戦」だという意識を持つことが大切です。
諦めないで!トイレトレーニング失敗時の対処法とリセット術
トイレの失敗に怒るのは逆効果
トイレトレーニング中に失敗が続くと、ついイライラしてしまいがちです。しかし、そこで子犬を叱ってしまうのは絶対にNGです。なぜなら、犬は「時間が経った行動を結びつけて理解する」ことができないため、怒られても「何を怒られたのか」がわからないからです。
例えば、帰宅してから床に粗相を見つけた場合、感情的になって怒ってしまうと、子犬は「飼い主が帰ってくると怒られる」「排泄すること自体が悪いこと」と誤解してしまう可能性があります。そうなると、排泄を我慢するようになったり、隠れてトイレをするようになってしまい、問題はさらに深刻になります。
失敗したときは、無言で素早く片付け、しっかりと消臭スプレーで匂いを取り除くのがベストな対応です。そして次のトイレタイミングを見逃さず、成功したらしっかりと褒めてあげましょう。「叱るより褒める」が、犬の学習には何倍も効果があります。
感情に左右されず、冷静に対応することが、子犬との信頼関係を築く上でもとても重要です。
成功体験を増やすリセットスケジュール
トイレの失敗が続いている場合は、無理に続けるよりも「リセット」する勇気も必要です。リセットとは、一度覚えかけたトイレの場所やルールを一旦白紙に戻し、最初からやり直すこと。これは決して後退ではなく、むしろ再スタートのチャンスです。
まずは行動範囲を制限し、サークル内でのトレーニングに切り替えます。サークル内にはクレートとトイレシートだけを置き、余計なスペースを作らないようにします。子犬は自然とトイレの位置を覚えやすくなり、成功率が上がります。
この状態で「排泄したらすぐに褒める・おやつをあげる」を繰り返し、成功体験を積ませます。大切なのは、毎回の成功を確実に覚えさせること。1週間ほど成功が続くようになったら、少しずつ行動範囲を広げ、再び家の中で自由にさせていきます。
「うまくいかない…」と感じたら、初心に戻ってリセットすることで、子犬も飼い主も気持ちを切り替えられます。焦らず、ひとつずつステップを踏み直すことで、より確実なトイレ習慣を築けます。
再スタートに必要なグッズと環境変更
トレーニングをリセットする際には、グッズや環境の見直しも重要です。まず見直すべきは「トイレシートの位置」と「使っているトレーやサークルの状態」です。長期間使っていると、匂いが染みついていたり、子犬がいたずらして破いたりすることがあります。
新しいシートやトレーに交換することで、気持ちも切り替わり、子犬にも「新しいスタートだよ」というメッセージを伝えることができます。また、場所も少しだけ変えることで、以前の失敗場所との区別をつけることができ、混乱を防ぐことができます。
さらに、クレートを導入していなかった場合は、ここで初めて取り入れるのも効果的です。狭いスペースで過ごすことで排泄を我慢する意識がつき、外に出た時にトイレに誘導しやすくなります。
また、室内のレイアウトも必要に応じて変更します。トイレとご飯の位置が近すぎる、通気性が悪い、明るすぎる・暗すぎるなど、犬にとって落ち着かない環境になっていないかを再点検しましょう。ちょっとした環境改善が、大きな変化をもたらすこともあります。
子犬の成長と共に見直すタイミング
子犬のトイレトレーニングは、月齢や成長段階によってやり方を見直すことも大切です。生後2~3ヶ月の頃は排泄回数が多く、1〜2時間に1回程度の頻度でトイレに行きたくなりますが、生後6ヶ月を過ぎる頃には排泄の間隔も空いてきて、1日3〜4回程度に落ち着いてきます。
このような成長に合わせて、トイレの場所や時間、誘導のタイミングも調整が必要です。たとえば、成犬に近づくにつれて「自分の寝床で排泄しない」意識が強くなるため、ケージやクレートでの管理時間を短縮したり、部屋全体に自由にさせる時間を増やしてもOKです。
逆に、排泄のサイクルが安定していない時期に行動範囲を広げすぎると、成功率が下がり失敗につながることもあるので注意が必要です。成長とともに少しずつ自由度を上げていくという「段階的な調整」がポイントです。
また、思春期に差し掛かると反抗的な行動が見られることもありますが、それも成長の一環です。イライラせず、これまでの習慣を丁寧に繰り返すことで、しっかり定着していきます。
相談すべきプロのサポート先とは?
どうしてもうまくいかない、改善の兆しが見えない…そんなときは、無理に一人で解決しようとせず、プロのサポートを受けることも選択肢に入れましょう。代表的な相談先は以下の通りです。
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動物病院:健康状態に異常がないかを確認できます。膀胱炎や消化不良が排泄トラブルの原因になっている場合もあります。
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ドッグトレーナー:行動学の知識を持つプロが、飼い主と子犬の関係性を見ながら具体的なアドバイスをくれます。
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ペットショップのしつけ相談窓口:購入先のショップにしつけ相談窓口がある場合、個別の飼育環境に合わせたサポートが可能です。
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オンライン相談サービス:時間がない家庭にはZoomやLINEで相談できるトレーナーサービスも便利です。
相談する際は、排泄の記録や生活リズム、飼い主の対応などをできるだけ詳細に伝えると、より的確なアドバイスを得られます。「相談=負け」ではなく、「相談=前進するための準備」と捉えて、気軽に利用しましょう。
まとめ
共働き家庭での子犬のトイレトレーニングは、確かに難しい面があります。しかし、ポイントを押さえた環境作りと、限られた時間の中でも「成功体験を積ませる」工夫次第で、十分に成果を出すことが可能です。
まずは、子犬の排泄リズムと生活サイクルの違いを理解し、朝晩の時間を最大限に活用することが大切です。クレートやサークルを上手に使い、成功しやすい環境を整えること。そして、失敗しても叱らず、褒めて伸ばす姿勢を忘れないことが、子犬の心にも飼い主の心にも優しい方法です。
さらに、スマートグッズやペットカメラ、アプリなどの最新ツールを使えば、外出中でもトレーニングの一部を継続できます。また、家族やプロと連携しながら「チーム育犬」の意識を持つことも、共働き世帯にとって心強い支えになります。
最も大切なのは、「焦らず、比べず、愛情を持って続けること」。毎日少しずつ積み重ねていけば、いつの間にか立派なトイレマスターになっているはずです。あなたと子犬のペースで、少しずつ確実に進んでいきましょう。
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