マルチーズとトイプードルの違いとは?愛犬選びで失敗しないポイント5選

「マルチーズとトイプードル、可愛いのはわかるけど、実際どっちが飼いやすいの?」
こんなふうに悩んでいる方、多いのではないでしょうか?

どちらも小型犬として大人気ですが、見た目の違いだけでなく、性格やお手入れのしやすさ、健康面、そしてかかるお金まで、比べてみると意外な違いがたくさんあります。

この記事では、マルチーズとトイプードルの違いを5つの視点から徹底比較
あなたの生活スタイルにぴったりな相棒を見つけるために、ぜひ参考にしてくださいね。

マルチーズとトイプードルの基本情報を知ろう

原産国と歴史的背景

マルチーズは地中海にあるマルタ島が原産とされており、古代ローマ時代から「貴族の犬」として愛されてきた歴史があります。その美しい白い毛と上品な雰囲気は、昔から人々を魅了してきました。長い歴史の中で、マルチーズは主に愛玩犬(あいがんけん)として育てられ、戦いや猟などには使われなかった珍しいタイプの犬です。

一方、トイプードルはフランスで人気が出た犬種ですが、実はそのルーツはドイツとされています。元は水辺の猟犬で、水鳥を取るのを助ける役割を持っていました。今では「トイ(Toy)」という名前の通り、小型化されて家庭犬として愛される存在になりました。プードルにはスタンダード、ミディアム、ミニチュア、トイと4つのサイズがありますが、日本では特にトイプードルが人気です。

このように、マルチーズとトイプードルはどちらも長い歴史を持つ犬種ですが、育てられてきた目的が違います。そのため、性格や行動にも違いが見られます。歴史を知ることで、それぞれの魅力がより深く理解できますよ。


性格の違いと共通点

マルチーズの性格はとても甘えん坊で、飼い主のそばにいるのが大好きです。基本的に穏やかでおとなしいですが、意外と頑固な一面もあります。小さい体でも自信を持って行動するタイプで、知らない人に対しては少し警戒することもありますが、家族にはとことん甘えてくれます。

トイプードルはとても賢く、学習能力が高いのが特徴です。好奇心旺盛で明るく活発な性格の子が多いです。人と遊ぶことが大好きで、誰とでも仲良くなれるフレンドリーな性格の子も多くいます。また、飼い主の気持ちをよく理解するので、しつけがしやすい犬種とも言われています。

共通して言えるのは、どちらも愛情深く、人とのコミュニケーションを楽しむタイプの犬だということです。一緒に生活していると、表情や行動で気持ちを伝えてくれるので、家族の一員として深い絆を感じられることでしょう。


体格・体重・寿命の比較

マルチーズとトイプードルはどちらも小型犬に分類されますが、体格や体重に少し違いがあります。

マルチーズの平均体重は約2〜3kg程度、体高は20〜25cmほどです。とても軽くて小柄なので、抱っこしたときにふわっとしていて、「ぬいぐるみみたい」と言われることが多いです。寿命はだいたい12〜15年と、比較的長寿な犬種です。

トイプードルは平均体重が3〜4kg、体高は24〜28cmほどで、マルチーズより少し大きめです。骨格もしっかりしていて、筋肉質な体型をしています。寿命は同じく12〜15年程度ですが、健康管理がしっかりできればもっと長生きする子もいます。

このように、体格や体重に少し差はありますが、どちらも長く一緒に暮らせる犬種です。小さいながらも元気いっぱいで、運動が好きな性格なので、日常的にお散歩や遊びで体を動かすことが大切です。


被毛の特徴とお手入れの頻度

マルチーズの最大の特徴といえば、真っ白でまっすぐ伸びるシルクのような毛です。この美しい被毛は抜け毛が少ない反面、毛玉ができやすく、お手入れを怠るとすぐに絡まってしまいます。毎日ブラッシングをするのが理想で、少なくとも2日に1回は手入れしてあげたいところです。

トイプードルの毛は、くるくるとした巻き毛で、ふわふわとした手触りが魅力的です。こちらも抜け毛は少ないですが、毛が伸び続けるため定期的なトリミングが必要です。巻き毛なので毛玉にもなりやすく、ブラッシングもこまめにしてあげる必要があります。

どちらの犬種も「毛が抜けにくい」という点では飼いやすいですが、お手入れを怠るとすぐに見た目が乱れてしまいます。美しさを保つためにも、日々のケアと月1回程度のトリミングが重要です。


カラーや見た目の魅力

マルチーズは基本的に真っ白な毛色しか存在しません。そのため、見た目がとても清潔感があり、上品な印象を与えます。目が大きく、鼻が黒いので、まるでぬいぐるみのような顔立ちが特徴です。

トイプードルはカラーバリエーションがとても豊富です。人気のアプリコットやレッド、クリーム、ブラック、グレーなど、さまざまな毛色の子がいます。さらに、毛のカットスタイルで印象がガラリと変わるのも魅力です。テディベアカットやマッシュルームカットなど、個性を出せる楽しみもあります。

見た目の魅力で選ぶなら、「白くて上品」なマルチーズと、「多彩でおしゃれ」なトイプードル、どちらが自分の好みに合うかを考えると良いでしょう。

飼いやすさで比べる!マルチーズ vs トイプードル

初心者向けなのはどっち?

マルチーズもトイプードルも、どちらも初めて犬を飼う人にとって人気のある犬種です。ただ、性格や必要な手入れの量に違いがあるため、自分のライフスタイルに合った子を選ぶことが大切です。

マルチーズはとても愛情深く、飼い主のそばにずっといたいタイプ。落ち着いた性格で吠えにくい個体も多く、集合住宅でも比較的飼いやすい犬種です。ただし、頑固な一面があるため、しつけに少し根気が必要な場合もあります。

トイプードルはとても賢くて覚えが早いので、トイレトレーニングや「おすわり」などの基本的なしつけもスムーズに進むことが多いです。また、人懐っこくて社交的なので、家族が多い家庭やお子さんがいる家庭にもぴったりです。

初めての人にとっては、どちらもおすすめですが、「お手入れに時間をかけられるかどうか」「しつけに多少時間がかかっても大丈夫か」などを基準に選ぶと後悔が少ないでしょう。


吠えやすさやしつけのしやすさ

犬を飼う上で気になるのが「吠えるかどうか」と「しつけのしやすさ」ですよね。マルチーズとトイプードルでは、この点にも少し違いがあります。

マルチーズは、警戒心がやや強い子が多く、インターホンや物音に反応して吠えることがあります。ただ、基本的に飼い主のそばで静かにしていることが好きな性格なので、過度に吠える子は少数派です。小さい頃から「吠えたら無視」「静かにできたら褒める」など、正しい方法でしつけをしていけば、無駄吠えを防ぐことは十分可能です。

トイプードルは、頭が良い分しつけも入りやすいですが、甘やかしてしまうと自己主張が強くなる子もいます。特に要求吠え(かまってほしくて吠える)を覚えると、なかなか止めさせるのが大変です。なので、最初からしっかりとルールを決めて、遊ぶとき・構うときのメリハリをつけることが大切です。

どちらの犬種も、「一貫したしつけ」と「家族全員での対応」がカギになります。


留守番が得意なのはどっち?

共働き家庭や外出が多い人にとって、「留守番ができるかどうか」はとても重要なポイントですよね。

マルチーズは甘えん坊な性格のため、長時間の留守番が苦手な子が多いです。特に飼い主と過ごす時間を大切にする犬種なので、留守中に寂しくなってしまい、不安から吠えたり、いたずらしたりすることがあります。ただし、子犬のうちから少しずつ留守番に慣れさせることで、不安を感じにくくなり、落ち着いて待っていられるようになります。

トイプードルは比較的自立心があり、慣れれば留守番もこなせるタイプです。ただし、エネルギーが有り余っているといたずらに走ることもあるため、出かける前にしっかり遊んであげることがポイントです。パズルトイや知育おもちゃなどを使って、ひとりでも楽しめる工夫をしておくと安心です。

どちらの犬種も、いきなり長時間の留守番をさせるのではなく、段階的に練習をすることで、ストレスなく過ごせるようになります。


他のペットや子どもとの相性

家族に小さな子どもがいる、またはすでに他のペットを飼っているという場合、相性の良さはとても重要なポイントですよね。

マルチーズは穏やかな性格で、家族との絆を深く結ぶタイプです。ただし、自分のテリトリーを大切にする傾向があるため、知らない子どもや動物に対しては最初は少し慎重になることもあります。でも、時間をかけて慣れさせていくことで、優しく接することができるようになります。

トイプードルはとても社交的で、人間も他の動物も大好きな性格の子が多いです。遊ぶのが大好きなので、元気な子どもとの相性も良く、一緒に遊びながら仲良くなることができます。ただし、あまりに小さい子どもだと、力加減を誤ってびっくりさせることもあるため、大人の見守りは必要です。

どちらの犬種も、慣れるまでに少し時間がかかる場合もありますが、基本的には家族思いの優しい犬種なので、安心して迎え入れられるでしょう。


飼育に必要な毎日のルーティン

犬を飼うということは、毎日のお世話が欠かせないということ。マルチーズとトイプードルでは、日々のルーティンに多少の違いがあります。

マルチーズは比較的おとなしいので、激しい運動は必要ありませんが、1日2回の短めの散歩(各10〜15分程度)は必要です。被毛が長いため、毎日のブラッシングや目の周りのケアがとても大切です。また、涙やけができやすいため、こまめに拭いてあげることも必要です。

トイプードルは運動が大好きなので、1日2回、各20分ほどの散歩をしてあげるのが理想です。賢いので、遊びの中でしつけトレーニングを取り入れるのも効果的です。巻き毛が絡みやすいので、毎日のブラッシングは必須。放っておくと毛玉になり、皮膚病の原因にもなります。

どちらの犬種も、愛情を持って毎日きちんとお世話すれば、元気で幸せに暮らしてくれますよ。

お手入れのしやすさとトリミング事情

毛が抜けにくいのは?

マルチーズとトイプードルのどちらも「抜け毛が少ない犬種」として知られています。これはアレルギー体質の人や、掃除が大変なのは避けたいという人にとっては大きな魅力です。

マルチーズは長くてストレートな毛が特徴です。人間の髪の毛に近い構造をしていて、季節による「換毛期」がほとんどありません。そのため、毛が家の中に大量に落ちるということは少なく、掃除の負担も軽めです。ただし、毛が長い分、絡まりやすく毛玉になりやすいため、日々のお手入れは欠かせません。

一方、トイプードルはくるくるとした巻き毛で、こちらもほとんど毛が抜けません。さらに、抜けた毛が巻き毛の中に絡まるので、部屋に落ちる毛はほぼゼロに近いです。その代わり、ブラッシングをサボると毛玉ができやすく、皮膚にも悪影響を与えてしまいます。

つまり、どちらも「毛が抜けにくい=部屋が汚れにくい」という意味では優秀ですが、「日々のブラッシングが必要」という点では共通して手間がかかる部分もあります。


サロン通いの頻度と料金目安

マルチーズもトイプードルも、定期的にトリミングサロンへ通う必要がある犬種です。これは被毛が伸び続けるタイプだからです。では、どれくらいの頻度で、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?

一般的に、マルチーズもトイプードルも【1か月〜1.5か月に1回】のトリミングが理想です。間が空きすぎると、毛が伸びすぎて目に入ったり、毛玉になったり、皮膚トラブルの原因になってしまいます。

料金は地域やお店によって異なりますが、おおよそ以下のような目安です:

犬種 トリミング費用(平均) 頻度
マルチーズ 5,000〜7,000円 月1回程度
トイプードル 6,000〜9,000円 月1回程度

トイプードルはカットスタイルの種類も多いため、少し高めに設定されていることが多いです。カットスタイルを変えておしゃれを楽しみたい方にはトイプードルがぴったりかもしれません。


自宅でのお手入れに必要なグッズ

おうちでのお手入れをしっかりすることで、トリミングサロンに頼りすぎず、愛犬との絆も深まります。では、自宅でどんな道具をそろえておくべきでしょうか?マルチーズもトイプードルも、基本的なケアグッズは共通しています。

必要なグッズは以下の通りです:

  • スリッカーブラシ:絡まりや毛玉をほぐすために使用

  • コーム(くし):仕上げに使って、毛を整える

  • ペット用シャンプー&リンス:肌に優しいものを選ぶ

  • 爪切り or 電動ネイルグラインダー:爪の伸びすぎ防止

  • イヤークリーナー:耳掃除用、耳の中の汚れを取る

  • 涙やけケアシート(特にマルチーズ):目元の清潔を保つ

これらの道具を使って、ブラッシング・シャンプー・耳掃除・爪切りなどを定期的に行えば、健康な皮膚と被毛を保つことができます。道具はペットショップやネットでも手軽にそろえることができますよ。


被毛トラブルが起きやすいのは?

被毛のタイプが違うため、トラブルの内容にも少し違いがあります。

マルチーズは、長くてまっすぐな毛が目の周りや口周りに垂れてくるため、そこから「涙やけ」や「よだれやけ」が起きやすいです。また、毛が絡まりやすく、放っておくと皮膚が蒸れて赤くなったり、かゆみを引き起こしたりすることもあります。

トイプードルは巻き毛が特徴で、毛の中に汚れや湿気がこもりやすいです。そのため、皮膚が弱い子だと「皮膚炎」や「アレルギー性のかゆみ」が起きることがあります。ブラッシング不足で毛玉ができてしまうと、その部分が引っ張られて痛みを感じたり、毛の下の皮膚が炎症を起こしたりするリスクがあります。

どちらもこまめなケアと、異変に気づいたらすぐに対応することがトラブル防止につながります。


季節によるケアの違い

季節の変化は犬の被毛や皮膚にも大きな影響を与えます。それぞれの季節に合わせたケアを心がけることが、健康を守るためにとても大切です。

春と秋は気温の変化が激しいため、特に皮膚トラブルが出やすい季節です。マルチーズの場合、花粉やホコリで目が刺激されると涙やけがひどくなることがあります。トイプードルは気温差で皮膚が乾燥しやすくなるため、保湿ケアやシャンプー後の保湿スプレーが効果的です。

夏は高温多湿で、熱中症や皮膚の蒸れに注意が必要です。短めにカットする「サマーカット」を選ぶ飼い主さんも多く、トリミングの頻度が増える傾向があります。

冬は静電気で被毛が絡まりやすくなるため、ブラッシングの際は静電気防止スプレーを使うのがおすすめです。また、暖房による乾燥にも注意し、室内の湿度を50〜60%に保つと犬の皮膚にもやさしい環境になります。

季節に合わせて、愛犬のケア内容を少しずつ変えてあげることで、一年を通して快適に過ごすことができます。

健康面と気をつけたい病気リスク

マルチーズに多い病気

マルチーズは比較的健康的な犬種ではありますが、特に注意が必要な病気がいくつかあります。中でも多いのが「膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)」です。これはひざのお皿がずれてしまう病気で、小型犬に多く見られます。歩き方がぎこちなくなったり、片足を浮かせて歩くような仕草を見せたら、すぐに動物病院で診てもらいましょう。

また、マルチーズは「涙やけ」になりやすく、目の下の毛が赤茶色に変色してしまうことがあります。これは涙が多く分泌され、目の下の毛が常に濡れていることで起きるもので、日々の目元ケアがとても大切です。

「気管虚脱」という、のどの気管がつぶれて咳が出る病気にもなりやすいです。特に首輪を使って散歩をしていると悪化しやすいので、ハーネスに切り替えるのが良い対策になります。

マルチーズを健康に保つためには、適度な運動、バランスの良い食事、そして定期的な健康診断がポイントです。


トイプードルに多い病気

トイプードルはとても賢く活発な犬種ですが、その反面、特定の病気にかかりやすい傾向があります。特に注意が必要なのが「外耳炎(がいじえん)」です。トイプードルは耳の中に毛が生えているため、湿気がこもりやすく、細菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。耳をかゆがったり、耳を振るしぐさが多いときはすぐにケアしてあげましょう。

また、「膝蓋骨脱臼」や「白内障」も多く見られます。特に高齢になると目が白く濁ることがあり、視力が落ちてしまうこともあります。普段から目のチェックをしながら、少しでも異常を感じたら早めに受診することが大切です。

「てんかん」や「糖尿病」などもまれに見られ、体調管理には日頃から気を配る必要があります。特に甘いおやつのあげすぎには注意しましょう。

日常生活の中で、いつもと違う様子があればそれが病気のサインかもしれません。定期的な健康チェックと、ちょっとした変化を見逃さない観察力が大切です。


定期検診でチェックすべきこと

犬も人間と同じように、健康診断を定期的に受けることで病気の早期発見・早期治療が可能になります。マルチーズとトイプードルに共通して、以下のような項目を定期的にチェックしてもらうことが望ましいです。

  • 歯のチェック:歯石や歯周病になっていないか

  • 耳の中の状態:炎症やニオイ、汚れの有無

  • 目の異常:白濁や充血、涙の量の変化

  • 体重と筋肉量:太りすぎや痩せすぎのサイン

  • 心音・呼吸音:心臓や肺の状態

また、年に1回のワクチン接種、フィラリア・ノミ・ダニ対策も忘れずに行いましょう。7歳を超えたあたりからは「シニア犬」として扱われ、血液検査や内臓のチェックもより重要になります。

健康診断を受けることで「今は健康だけど、少し気になる部分がある」といった微妙な変化にも気づくことができ、将来のトラブルを未然に防ぐことができます。


長生きさせるための食事管理

マルチーズもトイプードルも、平均寿命が12〜15年と比較的長生きな犬種ですが、さらに健康で長く生きてもらうには「食事管理」がとても重要です。

まず、ドッグフードは年齢に合ったものを選びましょう。子犬・成犬・シニア犬で必要な栄養バランスが違うため、適切なフードを与えることが体の負担を減らします。毛並みを保つために、オメガ3やオメガ6脂肪酸が入っているものもおすすめです。

また、おやつのあげすぎや、人間の食べ物を与えるのはNG。特に塩分・糖分が多いものは内臓に負担をかけることになります。食べ物アレルギーを持つ犬もいるため、初めてのフードは少量から試すようにしましょう。

定期的に体重を測って、肥満にならないように管理することも大切です。肥満は足腰に負担がかかり、膝や関節の病気を引き起こす原因にもなります。

「食べること=健康の基本」です。良質なフードとバランスの取れた食生活を心がけましょう。


健康維持におすすめの運動量

小型犬だからといって運動は不要…というわけではありません。マルチーズもトイプードルも、それぞれの性格や体力に合わせた適度な運動が健康維持には欠かせません。

マルチーズは比較的おとなしい性格で、激しい運動は必要ありませんが、1日2回、各10〜15分の散歩が理想的です。室内でもおもちゃで遊ぶ時間を取ってあげると、ストレス発散になります。

トイプードルはとても活発で運動好きな犬種です。散歩も1日2回、各20〜30分はしてあげたいところです。また、知育玩具やトリック練習など、頭を使う遊びも好むため、遊びながら脳の刺激を与えると、より満足度の高い運動になります。

運動不足は肥満やストレスの原因になり、さまざまな病気を引き起こす恐れがあります。逆に、適度な運動を続けることで筋肉が保たれ、病気に強い体になります。

愛犬の健康を守るために、毎日の運動を楽しく習慣化していきましょう。

価格と費用のリアルな違い

子犬の平均価格

マルチーズとトイプードルは、どちらも人気のある小型犬種なので、子犬の価格はやや高めに設定されていることが多いです。しかし、価格は血統、見た目、性別、ブリーダーの方針、さらには地域によっても大きく変わります。

一般的な子犬の価格帯は以下の通りです:

犬種 子犬の平均価格 備考
マルチーズ 約20万〜35万円 小柄で純白の毛色が特徴
トイプードル 約25万〜45万円 カラーや血統で価格が変動大

特にトイプードルは人気の「レッド」や「アプリコット」カラー、チャンピオン犬の子どもなどになると50万円を超えることもあります。また、ペットショップよりブリーダー直販のほうが割安な場合もある一方、しっかりした健康管理や書類が付くぶん費用が高くなることもあります。

大切なのは「価格の安さ」ではなく、「健康で性格の良い子を迎える」こと。信頼できるブリーダーや施設を選ぶようにしましょう。


トリミング代や医療費の目安

マルチーズもトイプードルも、定期的なトリミングが欠かせない犬種です。特にトイプードルは、カットスタイルの自由度が高く、トリマーさんの技術によって料金が変動することもあります。

おおよその目安は以下の通りです:

内容 マルチーズ トイプードル
トリミング代 月1回5,000〜7,000円 月1回6,000〜9,000円
健康診断 年1〜2回 約5,000円〜 年1〜2回 約5,000円〜
ワクチン接種 年1回 約5,000円〜 年1回 約5,000円〜
フィラリア・ノミ対策 月1,000〜2,000円 月1,000〜2,000円

医療費は突然の病気やケガなどで大きく増えることもありますので、万が一のためにペット保険への加入も検討しておくと安心です。


食費や日用品など月々の維持費

犬を飼う上では、日々の維持費も見逃せないポイントです。特に食費やトイレ用品、おもちゃ、シャンプーなど、こまごまとしたものが意外と積み重なります。

おおよその月々の費用イメージは以下の通りです:

項目 マルチーズ トイプードル
フード代 月3,000〜5,000円 月3,000〜6,000円
トイレシーツ 月1,000〜2,000円 月1,000〜2,000円
おもちゃ・ケア用品 月500〜1,000円 月500〜1,500円
合計 月5,000〜8,000円 月5,000〜9,500円

トイプードルは運動量が多いため、高たんぱくのフードや、知育トイなどを充実させたいところ。一方、マルチーズは目のケア用品などを常備しておくと安心です。


保険加入率と保険料の違い

最近ではペット保険に加入する飼い主さんも増えてきました。マルチーズやトイプードルは長寿傾向にあるため、年齢を重ねるごとに医療費が増える傾向があります。

保険料の目安は以下の通りです(加入時期:若齢期の場合):

保険会社例 月額保険料(50%補償) 月額保険料(70%補償)
アニコム 約2,000〜3,000円 約3,000〜4,000円
アイペット 約1,800〜2,500円 約2,500〜3,500円

加入率は犬全体で約40〜50%程度とされており、年齢が若いほど保険料が安く、健康状態によっては加入できない場合もあるため、早めの検討がポイントです。

万が一の手術や長期通院に備えて、保険に入っておくと安心して治療を選択できます。


お迎え前に準備すべき初期費用

子犬を迎えるにあたって、最初に必要な「初期費用」も見逃せません。犬を飼うための最低限の環境を整えるために、以下のようなアイテムをそろえておきましょう。

準備品 費用目安
ケージ・サークル 5,000〜10,000円
トイレトレー 2,000〜4,000円
ベッド・毛布 2,000〜5,000円
食器類 1,000〜2,000円
おもちゃ 1,000〜2,000円
ケア用品 2,000〜4,000円
合計 約15,000〜30,000円程度

この他にも、ワクチン代やマイクロチップ代が初期にかかる場合もありますので、最低でも20,000〜50,000円程度の初期費用を見込んでおくと安心です。

まとめ:あなたに合うのはマルチーズ?それともトイプードル?

マルチーズとトイプードル、どちらも可愛らしく魅力たっぷりな小型犬です。見た目の違いはもちろん、性格や飼いやすさ、お手入れの手間、健康面、そして費用面でもそれぞれに個性があります。

マルチーズは穏やかで甘えん坊。白く美しい被毛が魅力で、静かな生活を共に楽しめるパートナーです。一方、トイプードルは頭が良く、活発で社交的。カットスタイルも豊富で、おしゃれを楽しみながら育てられるのが魅力です。

どちらが優れているということはなく、大切なのはあなたのライフスタイルや好みに合った子を選ぶこと。性格やお世話のしやすさ、家族との相性を考えながら、理想のパートナーを見つけてください。

犬との暮らしは、毎日が癒しと発見の連続です。マルチーズもトイプードルも、愛情を注げばその分だけ応えてくれる最高の存在です。この記事が、あなたにぴったりの犬選びのヒントになれば幸いです。

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